都知事選と合理主義
最近見たビデオニュース.comの神保さんの受け売りなのですが、「地方新聞が無くなった街の市民は、政治への見識が薄れ、現職の政治家が再戦する確率が圧倒的に増える」そうです。
関心が薄れると、知った顔に投票してしまう事が多々あるそう。
まさに都知事選の状況です。
日本はまだ新聞があるのに、都民の多くは小池を評価している。
Twitterにも書いたのですが、合理主義が行きつく先は新聞の読まない町と同じです。
宮台先生も仰ってましたが、まだ新聞が残っている日本でこんな感じなのは非常事態です。
合理主義的が進むと、人は興味のあるものしか選択しなくなります。 政治に興味が薄い人はもちろん新聞は購読しない。ネットニュースも芸能やスポーツニュースしか見ない。 合理主義の行き着く先は愚民化
現代の東京がまさにこんな感じになってるわけです。
中身がスカスカで、公約達成がほぼゼロの小池が再当選するでしょう。
それは政策がいいわけでも、政治手腕やコロナ対策が評価されているわけでもない。
ただ単にテレビによく出てくる知った顔だからです。
次の都知事選挙、東京のレベルは地方紙の無くなった田舎町並みだということを都民自らの手で証明する選挙になる。
「グローバリズム その先の悲劇に備えよ」を読んで
中野剛志先生と柴山先生の対談本。
西部邁一派の二人の掛け合いが絶妙で、ところどころメモしたり、インスパイアされて考え事したりしながら読んだら、読み終わるのに時間かかってしまったw
お二人の著作を読まれた人には特に目新しいものがあったわけではない。
でも、最終章の中野先生、柴山先生が熱い・・・!
「正確な未来予想なんてできない。」
「だから長期的に行動する。どういう事かと言ったら何が起きても大丈夫なようにタフな能力をつけるっていうことしかない。
つまり何があっても対応できる能力を高める。
でも、そういう能力を高め、見極めるには長期の時間がかかるわけです・・・」
!!!
「この気概こそ俺は見習うぞ」と自分に言い聞かせながら読みました。
合理主義の行く先
合理主義のことについて書かれているのですが、合理主義的に予測不可能な物ばかりを選択することのつまらなさを感じる点やグローバリズムこそが文化を画一化させ、独自性を殺す点には、やっぱり宮台先生とおなじことを言っているなぁと。
特に「不確実性を避ける」なんて宮台真司先生の”クズ”の定義そのものじゃない。
面白いなぁ。
山本太郎に一票
まあ、僕は都民じゃないのですが(笑)
②MMT vs 既存経済学
以上の対立構造も視野に入れるべきで、僕はそれこそが今回の争点になるべきだと考えています。
オリンピックやコロナ対策は重要ですが、短期的な利回りと同時に、首都経済を支える都民の雇用維持と正社員を増やせるかがカギであります。
儲けさせるのは外資や外国人株主ではないことを明確化すべき。
僕は小池百合子は構造改革的で東京の経済を復活させる手腕は全くないと思う。
宇都宮健児さんも魅力的ですが、今回の山本太郎のMMT的政策は正しいし、今最も必要だと思います。
何よりも、太郎が今一番若い人に向けた政治をしようとしているよ。
ということで、山本太郎に一票!
「英語化は愚民化」施光恒著
「英語化は愚民化」読了
一見するとトンデモ本かと思うかもしれないが、その食わず嫌いな偏見こそトンデモナイ。
英語を翻訳し、土着語を日本語へする過程にこそ日本文化の発展の礎があったのではという視点は新鮮。
そして、相変わらずの洞察力と日本文化への検証は頭が下がります。
個の欧米と組織の日本の対比は海外在住者として身に沁みています。
日本人を総体化して考えられる施先生の洞察力には感心しきりでした。
著者の作品や論文をもう少し読んでみたい。