「グローバリズム その先の悲劇に備えよ」を読んで
中野剛志先生と柴山先生の対談本。
西部邁一派の二人の掛け合いが絶妙で、ところどころメモしたり、インスパイアされて考え事したりしながら読んだら、読み終わるのに時間かかってしまったw
お二人の著作を読まれた人には特に目新しいものがあったわけではない。
でも、最終章の中野先生、柴山先生が熱い・・・!
「正確な未来予想なんてできない。」
「だから長期的に行動する。どういう事かと言ったら何が起きても大丈夫なようにタフな能力をつけるっていうことしかない。
つまり何があっても対応できる能力を高める。
でも、そういう能力を高め、見極めるには長期の時間がかかるわけです・・・」
!!!
「この気概こそ俺は見習うぞ」と自分に言い聞かせながら読みました。
合理主義の行く先
合理主義のことについて書かれているのですが、合理主義的に予測不可能な物ばかりを選択することのつまらなさを感じる点やグローバリズムこそが文化を画一化させ、独自性を殺す点には、やっぱり宮台先生とおなじことを言っているなぁと。
特に「不確実性を避ける」なんて宮台真司先生の”クズ”の定義そのものじゃない。
面白いなぁ。